バックリンクがTDPの原因か

「バックリンクはペナルティの要因となりうるのか」

これは、幾度となくSEO業者やSEOを行っている人々の間では、話題となっている事項です。

実際のところは、検索エンジンの担当者しかわかりませんが、当社では、多々の検証や当然の考え方として
バックリンクはペナルティの要因となりうると考えて対策を行っています。

ペナルティにならない派の根拠は、
「バックリンクがペナルティになるなら、ライバルに多数のバックリンクをつけてペナルティを科すことが
できてしまう為」
というものが、一番の理由のようです。

もし、それを本気で思っているとすれば、考え方が短絡的過ぎですし、検索エンジンのペナルティや
フィルターと呼ばれているマイナス要因を科す担当者を舐めすぎです。
(何よりそういう主張をする人たちは、リンクの有り無しで実証をしての発言でしょうか?)

世界的企業のYAHOOやGoogleの検索エンジン担当者など、エンジニアの中でもエリート中のエリート
でしょう。
そのような人間が、ペナルティやフィルターを付与する際に、何かの要素があればペナルティといったような
1:1の仕組みでフィルターを設定するでしょうか?
私のような凡人が担当だとしても、そんな事は絶対にしません。
なぜなら、1:1にすると意図しないサイトが大量にペナルティにかかってしまうからです。
そんな事は誰が考えても容易に想像がつきます。
少なくとも、複数の要素があり、ある状況に当てはまる場合に初めてある1つのペナルティを科すように
するでしょう。

普通に考えれば当たり前の、複数要因かつ特定の状況でのペナルティ発動という形にもかかわらず、
「こうした時にこうならないから、これは違う」「こうならないのはこうだからだ」
といった、1:1でしか成り立たない要素を根拠とすること自体に疑問と思考の浅さを感じます。

複数の要素や状況に対して科すのですから、ライバルに大量のスパムリンクをつけたとしても、狙った
とおりに、直ちにそのサイトがペナルティによって下落する事はありません。
その複数要因の対策だけで、意図的にライバルを確実に下落させるという不正は簡単に防ぐ事ができるわけ
ですから、ペナルティにならない派の言う理由など一切根拠にならないことが分かるでしょう。

「大量の有料リンクを持っているサイトも上位にいるから、バックリンクはペナルティにならない」
「リンクでペナルティになるならYAHOOにリンクを浴びせてペナルティにしてみろ」
といった話も時折見かけますが、それらもあくまで1:1のペナルティの場合でしか成り立たない内容で、
複合要因でのペナルティ発症であることを考えると、それらも一切根拠でないし、言っている事がいかに浅く
ペナルティの要因究明の可能性を潰しているかが分かるでしょう。

つまり、そのような考え方のSEO業者にはペナルティ対策はできないので、要注意という事です。
人それぞれ体力に違いがあり、同じ事をしても病気になる人とならない人がいるのと同じように、サイトでも
サイトのもっているポイントが違う為、ペナルティが仮に1:1だとしても、同じ事をした場合もペナルティに
なるサイトとならないサイトがある事は容易に想像がつくにもかかわらず、わずかな事象だけで
「こうならないからこうだ」というような他の可能性を見ないところは、TDPの解決をすることはできない
でしょう。

当社では同時期に20個のサブドメインをとり、それぞれ上位表示しやすいマイナーワードで全く同じ
SEO対策を施すという実験も行いました。
(サーバによる差異やドメインの浸透等の違いを防ぐ為、すべてサブドメインで行いました。
施した対策の内容は、TDP解除の肝になる部分も含んでいますので伏せさせていただきます。)

同じタイミングでYAHOOにクローラー巡回申請を出し、
10個は、内部対策のみ、
5個は検索エンジンに拾われてすぐに200個のバックリンクを付与、
5個は検索エンジンに拾われてから、3日毎に10個のリンクを200個になるまで付与
しました。

付与が終わってから3週間後の状況は、内部だけのサイトはほぼ10位以内に入っていました。
一部20位ほどのサイトがありましたが、ペナルティは受けていませんでした。
すぐにバックリンクをつけた5個のサイトは4個がTDPになりました。
徐々にリンクをつけたサイトは1つがTDP、2つが3位以内2つが10位以内に入りました。

その後、内部対策を更に強化しました。その結果
内部のみのサイトは、1つがTDPに
すぐにバックリンクをつけたTDPになっていないサイトは、そのまま
徐々にリンクをつけたTDPになっていないサイトの2つがTDPに

つまり最終結果としては、
内部対策のみのサイトは、順位もそこそこでしたがTDPになったのは、10サイトのうち1サイトのみ
バックリンクをつけたサイトは、3位以内と上位にいったサイトもありましたが6サイトがTDPに
となりました。
(バックリンクのつけ方によって結果も異なると考えられ、その実証も行っておりますがここでは
バックリンクの有無だけを取り上げています。どのようなつけ方であっても、一切リンクがペナルティに
関係なければ結果に差は出ないはずです)

この結果をどう判断するかは自由ですし、順位決定には様々な要因があり、TDP発症も多々の原因はあり
ますが、全ての詳細情報を持っていて、他の実験や実証からも当社の判断では、その一因にバックリンクが
絡んでいる可能性は極めて高いと見ています。

何より、これだけ検索エンジン側がオフィシャルで「不正に検索エンジンの評価を変える事を目的とした
有料バックリンクはスパムとみなす」と言っていて、そのリンク手法がこれだけ大きく使われているにも
かかわらず、検索エンジン側が何も対策をしていないという事はあるでしょうか?
(検索エンジンは異なりますが、Bingでは実際に「リンクはスパムとなりうるが、スパムリンクを多少
浴びせたところで、マイナスにもプラスにもならない」といった趣旨の事をオフィシャルで言っています。
考えれば当たり前の事でしょう。)

私が検索エンジンの担当者だとしても、これだけ有料リンクの手法が一般的になっていて、数万もリンクが
あってもサイト内容が無いようなサイトばかりが上位を占めている状況があるとすれば、間違いなく何らか
の対策をしますから、普通に考えてもペナルティはあると考えるのが自然でしょう。

その為、当社ではバックリンクはペナルティの要因の一つである可能性が極めて高いと考えて、バックリンク
状況を見ながらSEO対策、ペナルティ対策、TDP対策を行っております。
それによって、TDPだけではないバックリンクに端を発すると思われるペナルティの排除にも多数成功して
おります。