ドメイン変更でTDPは解除できるか

TDPやその他のペナルティの最後の砦として、ドメインを変更してしまうという方法があります。
しかしながらこれは本当に有効なのでしょうか?

YAHOO、Googleともにサイトの引越し時には301転送を使うことをオフィシャルで推奨しています。
一般的には、この転送でサイト評価は引き継ぐが、ペナルティは引き継がないといわれています。
なぜなら、ペナルティを引き継げば、ペナルティサイトを作れば301転送をしてライバルをいくらでも
検索結果から消し去る事ができてしまうからです。

そういった、「こうだからこうなるはずは無い。こうに違いない。」といったタラレバ論で推測する事は
SEO対策上重要ですがもっと重要なのは、実際の実証です。
ですので、ここでは当社が行った結果だけを書きます。

結論としては、YAHOOについては様々なパターンがあったということです。

Googleでは、ほぼサイト評価を受け継ぎ、ほぼ全てのサイトで1ヶ月ほどすると検索結果はもとのURLと
同じ位置に来ました。
(実際にはリンク等は100%引き継がれず、9割8割になるようです。その為、リンクが少なく不安定な
場合は順位変動も多少は起こるでしょう。)
ペナルティについては、外れたものと外れなかったものが存在しました。
(外れないものが多かったのですが、Yahooと違いgoogleのペナルティは本当に厄介です。)
今回は、googleではなくYahooについてなので、Googleについては、これ以上の詳細はここにはスペースの
問題もあるので書きません。

結論は、googleについては、SEO的にもユーザービリティ的にも引越しの際は301転送は必須という事です。

肝心のYAHOOについてですが、301転送はかなりリスクが高いものとなります。
実験で、今年の頭にいくつかサイトを301転送しました。
ペナルティを受けているサイト、受けていないサイトそれぞれいくつかです。
結果としては、ペナルティを受けているサイトがそれだけでペナルティが外れることは、ほぼありません
でした。
YAHOOは内部要因のTDPが多いので、その場合は当然301転送をしても、転送先で同じようにペナルティを
受けてしまうのでコンテンツが同じだと無駄という事です。

では、サイトを完全に作り直して、そのサイトに転送させればどうか
これもケースバイケースでした。
内部要因が原因と思われるケースについては、当然要因が無いサイトになれば解除されるようです。
ただ、それは転送させなくても解除できたものと思われます。

内部要因ではないと思われるサイトについてはどうか
これは、外れたものとやはり外れないものがありました。

しかし、YAHOOで重要なのはTDPが外れたものも、転送してTDPが解除されたものは検索結果が大幅に
下落してしまいました。

ペナルティ自体は解除されましたが、検索結果が大幅に下落してTDP前に近い状態に戻らないのであれば
意味がありません。
TDPになっていないサイトもいくつか転送しましたが、検索結果が落ちてしまうサイトがほとんどでした。

なぜYAHOOは検索結果が転送によって落ちてしまうのか

実は現状のYAHOOでは、マイナスだけでなくプラスのポイントも多くを引き継がないようです。
正確には完全に引き継がないのではなく、もともと反映がgoogleに比べるとかなり遅いので、引継ぎ自体も
遅いだけかもしれませんが、3ヶ月たった現在では、ほとんどのサイトでもともと数千あったバックリンクも
転送後につけたわずかなものだけになっています。
これは商用サイトだと、大問題です。

つまりYAHOOでのドメイン変更は、ペナルティが外れない可能性がある上に、サイト評価が大幅に下がって
しまう可能性がある危険なものだという事です。

そうであれば、そのサイトはgoogle対策用に特化させて、新しいサイトをつくったほうがよさそうです。
どうしてもドメインを変更してでもなんとかしたい場合は、できることを全てやって、それでもどうしよう
もない場合だけの最後の手段にするべきでしょう。

ドメインを変更しないでも、ほとんどのペナルティは解除できますのでまずは出来る事を。
もちろん当社は専門ですので裏技的手法もあります。興味があればTDPバスターにお申込みを